◆　リネンストールへの想い　◆

最近思うことは、私たち日本人が使用する物は、日本で作られるのが理想的だと思っています。

日本の国が自分の国の資源や休耕している田畑を使い、自分の国で消費するものの物づくりができるよう
になれば、日本の国では働く人々の場がもっと充実し、
物づくりをする人たちがもっと生き甲斐を感じることができるのです。

人件費の高い日本ではどうしてもコスト高になってしまいますが、
販売する価格も日本の国で生産したものが大切に売ることができる価格として
通用していかなければいけません。

各国それぞれの通例や一般常識があり、基準があります。
それが世界に通用するものであればそれは素晴らしいものです。

先日の食に対する問題のように、海外で作られる製品の品質に対する不安をはじめ、
何年後先の食料不足などが私達の身近に迫っているのです。

だからこそ日本の企画で、日本で作られる安心できる品質が何より大切だと思うのです。

また日本で消費するものを日本の資源で作ることもやはり大切なことではないでしょうか?
リネンストールも出来上がるまでにたくさんの水が使用されています。世界には水不足に悩む国があり、
石油ばかりでなく水資源もいまや世界的な問題となっています。

残念ながら、リネンの原料となるリネンの糸はすべて輸入に頼っています。
原料となるフラックスが生育できる気候風土である寒冷地でなければ育たないからです。

私は実際に見たことがありませんが、リネンの原料であるフラックスの産地では、
6月になるとフラックスのうす紫の小さな花を咲かせます。ずっと以前は繊維用のフラックスが
北海道で作られていたようですが、いまはリネンの糸用には作られていません。

私たち日本の国でもフラックスの花が咲き、うす紫の花が畑一面に広がり、
栽培されたらいいなぁなどと、淡い夢を持っています。

しかしながらこのリネンのストールは、日本の確かな品質管理の元、リネン糸から吟味して
日本の機(はた)屋、染工場、仕上げ工場、縫製工場の手により丁寧に仕上げられたものです。

あなたの国で作ったリネンのストールをぜひお試しください。